DNSとは?|ゲームで変更する意味はある?初心者向けに解説

DNSとは?|ゲームで変更する意味はある?初心者向けに解説

オンラインゲームのラグ対策を調べていると、「DNSを変更すると速くなる」「8.8.8.8に変えるとよい」といった情報を見かけることがあります。

ただ、DNSは回線速度やPingを直接大きく改善する設定ではありません。

DNSとは、Webサイト名やサーバー名をIPアドレスに変換する仕組みです。ゲームではログインやストア表示、サーバー接続前の名前解決に関係することがありますが、試合中のラグやパケットロスの主な原因とは分けて考える必要があります。

DNSとは何か

DNSとは、Domain Name System の略です。

インターネットでは、Webサイトやサーバーに接続するとき、内部的にはIPアドレスという数字の住所が使われます。

しかし、毎回IPアドレスを覚えて入力するのは現実的ではありません。そのため、人が覚えやすいドメイン名と、コンピューターが扱いやすいIPアドレスを対応させる仕組みが使われています。

初心者向けに言うと

DNSは、サイト名やサーバー名を見て「実際にはどのIPアドレスへ接続すればよいか」を調べる仕組みです。インターネット上の住所録のようなものと考えるとわかりやすいです。

たとえば、ブラウザにWebサイトのURLを入力したとき、裏側ではDNSを使って接続先のIPアドレスを調べています。

ゲームでも、ログインサーバーや認証サーバー、ストア、アップデートサーバーなどへ接続するときに、名前解決が関係することがあります。

なぜDNSが必要なのか

DNSがないと、私たちはWebサイト名ではなく、IPアドレスを直接指定しないと目的のサーバーへたどり着きにくくなります。

たとえば、人間にとっては「サイト名」の方が覚えやすいですが、ネットワーク機器にとってはIPアドレスの方が扱いやすいです。

項目 人にとっての役割 ネットワーク上の役割
ドメイン名 覚えやすい名前 接続先を探すための名前
IPアドレス 数字なので覚えにくい 実際の通信先を示す番号
DNS 名前から接続先を探してくれる ドメイン名とIPアドレスを対応させる

つまりDNSは、インターネットを普段どおり使うための基本的な仕組みです。

家庭のネット回線では、DNSサーバーの情報が自動で設定されていることが多く、普段は意識しなくても問題なく使えます。

DNSの仕組みを初心者向けに整理

DNSの細かい仕組みは複雑ですが、初心者向けには次の流れで考えると整理しやすいです。

DNSの基本的な流れ
  1. スマホやPC、ゲーム機がサイト名やサーバー名へ接続しようとする
  2. DNSサーバーに「この名前の接続先はどこですか?」と問い合わせる
  3. DNSサーバーが対応するIPアドレスを返す
  4. 端末がそのIPアドレスへ接続する

DNSサーバーにはいくつかの種類がありますが、家庭で意識することが多いのは、端末やルーターに設定するDNSサーバーです。

JPRSの用語辞典でも、ネームサーバーやDNSサーバーという言葉は、文脈によって権威サーバーやフルサービスリゾルバーを含む形で使われると説明されています。

家庭でよく見るDNSのイメージ
  • プロバイダが用意しているDNS
  • ルーターが自動で指定するDNS
  • Google Public DNSなどのパブリックDNS
  • Cloudflare DNSなどのパブリックDNS

多くの家庭では、DHCPによってIPアドレスやゲートウェイと一緒にDNSサーバーの情報も自動で設定されます。

ゲームでDNSを変更する意味はある?

ゲームでDNSを変更する意味は、あります。ただし、期待する効果を間違えないことが大切です。

DNSは、接続先の名前をIPアドレスへ変換する仕組みです。そのため、次のような場面では関係する可能性があります。

DNSが関係しやすい場面
  • ゲームのログイン
  • ゲームサーバーへの接続開始時
  • ストアやフレンドリストの表示
  • アップデート確認
  • 公式サイトや認証サーバーへの接続

一方で、試合中のラグ、弾抜け、ワープ、カクつき、パケットロスなどは、DNSだけで説明できないことが多いです。

オンラインゲームの体感に差が出やすいのは、DNSよりも、Ping、ジッター、パケットロス、Wi-Fiの不安定さ、回線混雑、ルーターの状態などです。

誤解しやすいポイント

DNSを変更したからといって、試合中のPingが必ず下がるわけではありません。DNSは主に「接続先を探す仕組み」であり、通信経路そのものや回線品質を直接改善する設定ではないと考えた方が安全です。

DNS変更でPingやラグは改善する?

結論から言うと、DNS変更だけでPingやラグが大きく改善する可能性は高くありません。

DNSは、ゲームサーバーなどへ接続する前の「名前解決」に関係します。接続先のIPアドレスがわかった後、実際に通信する段階では、回線品質や通信経路、ルーター、Wi-Fi環境などの影響が大きくなります。

症状 DNS変更で改善しやすいか 優先して見るべきポイント
ゲームのログインが遅い 関係する可能性はある DNS、ルーター、回線障害
ストア表示が遅い 関係する可能性はある DNS、端末、サーバー側状況
試合中のPingが高い 直接の改善は期待しにくい 有線LAN、回線混雑、通信経路
ワープやカクつき 直接の改善は期待しにくい パケットロス、ジッター、Wi-Fi不安定
フレンドと接続しにくい 主原因とは限らない NATタイプ、UPnP、ポート開放、二重NAT

DNS変更は、ラグ対策の最初に行う設定ではありません。

オンラインゲームのラグを改善したいなら、まずはWi-Fiと有線LANの違い、Ping、ジッター、パケットロス、NATタイプを順番に確認した方が、原因を切り分けて考えやすいです。

Google Public DNSやCloudflare DNSとは

DNS変更の話でよく出てくるのが、Google Public DNSやCloudflare DNSです。

Google Public DNSは、Googleが提供するパブリックDNSサービスです。公式ドキュメントでは、IPv4のDNSサーバーとして 8.8.8.88.8.4.4 が案内されています。

CloudflareもDNSに関する解説ページを公開しており、DNSサーバーはユーザーが入力したドメイン名に対して、正しいIPアドレスを見つける仕組みとして説明されています。

DNSサービス よく使われるIPv4アドレス 特徴のイメージ
Google Public DNS 8.8.8.8 / 8.8.4.4 Googleが提供するパブリックDNS
Cloudflare DNS 1.1.1.1 / 1.0.0.1 Cloudflareが提供するパブリックDNS
プロバイダのDNS 契約回線によって異なる 通常は自動設定されることが多い

パブリックDNSに変更すると、環境によっては名前解決の応答が安定する場合があります。ただし、すべての環境でゲームのラグが改善するわけではありません。

また、DNSを変更すると、プロバイダやルーターが用意している一部のフィルタリング機能や見守り機能を通らなくなる場合もあります。家庭で使う場合は、その点も確認しておきましょう。

DNS変更を試してもよい場面

DNS変更は、むやみに行うよりも、目的を決めて試す方が安全です。

DNS変更を試してもよい場面
  • 特定のサイトやゲームサービスにつながりにくい
  • ストアやログイン画面の表示が不安定
  • プロバイダのDNS障害が疑われる
  • ルーター再起動後も名前解決まわりの不具合が続く
  • 公式サポートでDNS変更が案内されている

ただし、試す場合でも、元の設定に戻せるようにしておくことが大切です。

自動取得に戻せる状態にしておけば、DNS変更後に不安定になっても復旧しやすくなります。

初心者向けの考え方

DNS変更は「ラグを直す万能設定」ではなく、「名前解決まわりの不具合を切り分けるための選択肢」として考えるのが安全です。

DNSを変更する前に注意したいこと

DNS設定を変更する前に、次の点を確認しておきましょう。

まず確認したいポイント
  • 現在のDNS設定が自動取得か手動設定か
  • ルーター側でDNSを変更するのか、端末側で変更するのか
  • 変更前の設定に戻せるか
  • 家族の端末にも影響が出ないか
  • フィルタリングや見守り機能を使っていないか
  • 会社や学校のネットワークではないか

ルーター側でDNSを変更すると、そのルーターにつながる複数の端末に影響する場合があります。

一方、PCやゲーム機など端末側でDNSを変更すれば、その端末だけに影響を限定しやすいです。

変更場所 影響範囲 向いているケース
端末側で変更 その端末だけ ゲーム機やPCだけ試したい場合
ルーター側で変更 家庭内の複数端末に影響する場合がある 家庭全体のDNSをまとめて変えたい場合
自動取得のまま 通常はプロバイダやルーターの設定に従う 特に問題がない場合

基本的には、問題が出ていないならDNSを無理に変更する必要はありません。

変更する場合は、まずゲーム機やPCなど、1台だけで試す方が原因を切り分けやすいです。

ラグ対策でDNSより先に見るべきポイント

オンラインゲームでラグが気になる場合、DNSより先に確認したい項目があります。

ラグ対策で優先したい順番
  1. Wi-Fiではなく有線LANで試す
  2. Pingを確認する
  3. ジッターを確認する
  4. パケットロスが出ていないか見る
  5. 夜だけ遅いなら回線混雑を疑う
  6. NATタイプや二重NATを確認する
  7. UPnPやポート開放の必要性を考える
  8. 最後にDNS変更も切り分けとして試す

DNSは、通信環境を整理するうえで知っておきたい基本知識です。

ただ、試合中に発生するラグやカクつきは、DNSよりも通信品質そのものが原因になっていることが多いです。

そのため、DNSだけに絞って考えるのではなく、Ping、ジッター、パケットロス、回線速度、ルーター構成をまとめて確認することが大切です。

まとめ:DNSは接続先を探す仕組み。ゲームのラグ対策とは分けて考える

DNSは、ドメイン名やサーバー名をIPアドレスに変換する仕組みです。

ゲームでは、ログインやストア表示、サーバー接続前の名前解決に関係することがあります。

この記事のポイント
  • DNSは、サイト名やサーバー名をIPアドレスへ変換する仕組み
  • 家庭ではプロバイダやルーターのDNSが自動設定されることが多い
  • Google Public DNSやCloudflare DNSなどのパブリックDNSもある
  • DNS変更はログインや名前解決まわりの切り分けには使える
  • 試合中のPingやラグを直接大きく改善する設定ではない
  • ラグ対策では、まず有線LAN、Ping、ジッター、パケットロスを確認する

DNSを変更すること自体が悪いわけではありません。

ただし、「DNSを変えればゲームが必ず快適になる」と考えるのは危険です。DNSは接続先を探す仕組みであり、回線そのものの品質や通信経路を直接改善する設定ではありません。

オンラインゲームの通信環境は、速度だけでなく安定性も見ることが大切です。DNSはその中の一部として、役割を整理して理解しておきましょう。

参考になる外部情報

※外部ページの内容やURLは変更される場合があります。実際にDNSを変更する場合は、使用しているルーター、PC、ゲーム機の公式案内もあわせて確認してください。

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